再生デザインと軍艦島の動き
中村享一
世界文化遺産アジア学術検討会講演 in 北京
World CulturalHeritage Asia Academic Symposium in Beijing 2004.11.01

01.はじめに
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2.軍艦島への提案と反応-
長崎の都市の再構築
03.21世紀に残す試金石
04.事例からの学習-別府
05.事例からの学習-豊後
06.事例からの学習-長崎
07.事例からの学習-桂離宮
08.建築と再生

09.建築再生デザイン会議
10.軍艦島再生の胎動
11.軍艦島への提案

12.まとめ
13.参考資料

建築再生デザインの定義

■その建築空間が今まで持っていた機能や状況を閉じ、
新しい命を与える。建築空間を削ったり、継ぎ足したりしながら、新しい機能やカタチを創造する活動。

■過去にあった物や状況(命)を再現することや、その過程。

我々は建築再生に関することを具体的な事例を対象としながらディスカッションを始めています。建築再生デザイン会議という組織を構成しました。2000年から第1回会議は長崎で第2回会議は東京で第3回会議は福岡で第4回会議は京都で開催しました。近く出版やHPで情報を公開できるよう準備を行っています。

文化遺産の保全ということについて建築の視点から考えると、長く使われて続けてきた環境や建築をいろいろな角度(構造・材料・工法・デザイン・衛生環境・防災環境・災害環境 等)から検証し現代に反映することの重要性を感じます。建築文化遺産の維持には保存と同様に再生という手法は有効であると考えます。また、建築技術は新しいものを求め続けるようなことを模索するのではなく今までの技術を背景に、残し続けるための多様な発展を図ることの重要性を感じています。

第1回長崎会議パンフレット (C)ARDC 第1回長崎会議 (C)ARDC
第2回東京会議パンフレット (C)ARDC 第2回東京会議エクスカーション (C)ARDC
第3回東京会議パンフレット (C)ARDC 冷泉小学校 (C)LUMI
第2回東京会議エクスカーション (C)ARDC 弧風院 (C)satoshi asakawa
長崎水族館 (C)satoshi asakawa

一宇一級建築士事務所
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