再生デザインと軍艦島の動き
中村享一
世界文化遺産アジア学術検討会講演 in 北京
World CulturalHeritage Asia Academic Symposium in Beijing 2004.11.01

01.はじめに
0
2.軍艦島への提案と反応-
長崎の都市の再構築
03.21世紀に残す試金石
04.事例からの学習-別府
05.事例からの学習-豊後
06.事例からの学習-長崎
07.事例からの学習-桂離宮
08.建築と再生

09.建築再生デザイン会議
10.軍艦島再生の胎動
11.軍艦島への提案

12.まとめ
13.参考資料

別府温泉プール (C)NACD

建築的に意義があり過去に素晴らしい経歴を持った重要なものであっても、現在使用用途のないものは放置または、解体されていきます。

1992年には、戦前に飛行機格納庫として利用されていた施設を戦後温泉プールに再生された別府の建築で、当時は使用されていなかった建築物を歴史的調査と強度調査を行い地域のためのコンベンションセンターへと再生させる計画を行いました。

別府市長の交代によって計画は中断され、建物は取り壊されてしまいました。観光都市別府を語る上でも重要な施設でありました。又、建築構造もリベット打ちの細い鉄骨フレームによる立体トラスで建造されていたので、再生されていたら、日本の近代建築遺産になっていたはずの残念なプロジェクトでした。

別府温泉プール (C)NACD 別府温泉プール (C)NACD
別府温泉プール (C)NACD

一宇一級建築士事務所
(C)ICHIU Architectural Concepts and Design All rights reserved.